歯科ドックで何を調べたいかを整理する
歯科ドックでは、むし歯や歯周病に加え、噛み合わせや口の機能などを調べることがあります。「ドック」という名称だけで検査内容が決まるわけではないため、気になっていることを事前に伝え、必要な項目が含まれるか確認しましょう。すでに痛みや腫れがある場合は、健診の予約を待たず、症状について診察を受けることが先です。
定期健診は、前回からの変化を確認し、その人のむし歯や歯周病のリスクに応じて管理を続ける機会です。歯科ドックとどちらが優れているかではなく、詳しく調べたい目的と、日常の管理がどうつながるかで考えます。かかりつけで受けた検査があれば、その結果も相談の参考になります。
画像、歯周組織の検査、口の中の写真、唾液検査などは、それぞれ分かることが異なります。検査の数が多いほど、すべての病気を確実に見つけられるわけではありません。むし歯などのリスクを調べる検査も、将来の発症を断定するものではなく、診察や生活習慣と合わせて解釈します。
「要治療」「要精密検査」の意味を確認する
健診で「要治療」や「要精密検査」と判定されても、その場で具体的な治療方法まで決まるとは限りません。診察や追加検査によって、治療が必要な理由と選択肢を確認します。異常を指摘されなかった場合も、その後のむし歯や歯周病を防ぐためのケアは続けましょう。
結果の説明では、早めに対応すべき所見、経過を見られる所見、自宅で改善できる点を分けて聞くと、次の行動が分かりやすくなります。歯ぐきの出血、噛みにくさ、入れ歯の不具合など、結果表に現れにくい困りごとも伝えてください。検査で異常が少なくても、症状を我慢する必要はありません。
提案された治療については、目的、ほかの方法、治療しない場合の見通し、費用を確認してから判断できます。歯科ドックを受けたことで、自費診療を選ばなければならなくなるわけではありません。別の歯科医院で治療を続ける予定なら、結果表や画像など、引き継げる資料を確認しておきましょう。
予約前に費用と受診の流れを確かめる
費用を比較するときは、検査、結果説明、報告書が料金に含まれるか、追加検査が必要になった場合にどう扱うかを確認します。歯科ドックの料金に、その後の治療費まで含まれているとは限りません。健診と、病気の診断・治療では保険の取り扱いが異なるため、それぞれの費用を分けて説明してもらいます。
所要時間に加え、結果説明が当日か後日か、何回の通院が必要かも予約前の確認事項です。唾液検査などでは、直前の飲食や歯みがきについて指示されることがあります。案内を読んで準備し、普段の薬を自己判断で中止しないでください。検査を受けるうえで心配な病気や体調があれば、先に相談しましょう。
実施しているコースや検査項目、料金は施設ごとに異なり、変更される場合もあります。受診先の現在の案内で確かめてください。勤務先や健康保険組合の補助を利用したい場合は、対象施設、申請期限、必要書類を確認しておくと、受診後の手続きがスムーズです。
検査結果を、続けられるケアに生かす
説明を受けた後は、生活の中で変えられることを具体的に決めます。磨き残しが多い場所、歯間ブラシやフロスの使い方、飲食の頻度などから、自分に必要な対策を選びましょう。一度に多くを変えるより、取り組む内容を絞り、次回の受診で続けられたか確認する方が習慣にしやすくなります。
次の受診時期は一律ではありません。歯周病の状態、むし歯のリスク、治療中の歯の有無などに応じて相談します。検査値には測定条件による違いもあるため、一つの数値だけを見て過度に心配したり、必要性を確認せずに商品を購入したりすることは避けましょう。写真や以前の所見も合わせ、変化の意味を説明してもらってください。
歯科ドックは、結果を受け取って終わりではありません。必要な治療の予約と日常のケアをつなげ、かかりつけで経過を確認することが大切です。受診後に痛み、腫れ、噛みづらさが現れた場合は、次の健診まで待たずに相談しましょう。
日本歯科名古屋での受診・通院について
持病がある方、医科で治療中の方、複数のお薬を服用している方は、お薬手帳や診療情報をお持ちください。日本歯科名古屋での診療に先立ち、確認が必要な事項を整理します。
お口の状態や全身の状態によっては、かかりつけ医への確認や、専門の医療機関への紹介が必要になることがあります。名古屋近郊から通院される方も、現在受診している医療機関と今後の予定をお知らせください。
持病や服用中のお薬、医科での検査結果がある方は、予約時にお知らせください。診療内容によっては、かかりつけ医への確認や専門の医療機関への紹介が必要です。
よくあるご質問
歯科ドックは、定期健診より必ず詳しく調べられますか?
名称だけでは判断できません。施設ごとの検査項目と目的を確認し、かかりつけで受けている検査も踏まえて選びましょう。
痛い歯があるときも、まず歯科ドックを予約すればよいですか?
まず痛みの診察を受けてください。症状に必要な検査や治療を行ったうえで、追加の健診が役立つか相談できます。
参考情報

日本歯科グループ代表
早川 好昭