見える部分が動いても安全とは限らない
矯正治療では、歯の根の位置、周囲の骨、上下の噛み合わせを調べ、力の向きや大きさを管理します。鏡で前歯の隙間が狭くなって見えても、歯ぐきの中で何が起きているかは分かりません。指で押し続ける、糸やゴムで縛る、金属片で装置を作るといった方法は行わないでください。見た目をそろえるために、自分で歯を削ることも元に戻せない損傷になります。
輪ゴムが歯ぐきの下へ入り込む危険
隙間を閉じる目的で歯に輪ゴムをかけると、ゴムが歯ぐきの下へ移動し、歯を支える組織や骨を傷つけることがあります。歯を失った症例も報告されています。ゴムが見えなくなっても、自然に外れたとは判断できません。歯科医院から指示される顎間ゴムは、種類、かける位置、目的を管理して使うものです。市販の輪ゴムで代用したり、本数を増やしたりしないでください。
市販のマウスピースは用途を確認する
スポーツ用の保護具や歯ぎしり用のガードは、歯を計画的に並べる矯正装置ではありません。通販で似た形の製品を購入しても、診察や治療計画の代わりにはなりません。例えば歯の隙間には、歯周病や歯の欠損などが関係していることもあり、まず原因に応じた処置が必要です。費用や通院の負担が心配な場合も、自己流で始めず、その事情を歯科医院へ相談してください。
すでに試した場合は隠さずに相談する
自分で力を加えることをやめ、使った物、使用した期間、写真などを歯科医院へ伝えてください。輪ゴムが見つからない、歯がぐらつく、出血や腫れがある場合は早めの診察が必要です。歯ぐきの中を自分で探ったり、切って取り出そうとしたりしないでください。受診時には行ったことを正確に伝えることが、原因や損傷の範囲を調べ、必要な治療を判断するために役立ちます。
日本歯科名古屋での受診・通院について
名駅でマウスピース矯正を相談したい方は、気になる歯並びと噛み合わせ、過去の矯正治療についてお聞かせください。ご希望の方法が適しているかは、お口の状態を確認してから判断します。
名古屋駅からの通いやすさに加え、定期的な受診を生活の中で続けられるかも大切です。出張や転勤の予定、装置の管理で不安なことがあれば、治療期間や保定を含めて相談の際に確かめましょう。
矯正の相談では、気になる歯並びと噛み合わせ、過去の矯正治療についてお知らせください。装置の適応、費用、期間、定期的な通院と保定について、検査結果を踏まえてご説明します。
よくあるご質問
舌や唇のトレーニングで歯並びを自分で直せますか?
口の機能に対する訓練が治療の一部として適することはありますが、自己判断で歯の位置や顎の骨格を矯正する方法ではありません。訓練が必要かどうかと具体的な方法は、診断を受けて相談してください。
一度だけ指で歯を押して、痛みがなければ問題ありませんか?
痛みがないという情報だけでは損傷の有無を判断できません。繰り返し押すことはやめ、痛み、ぐらつき、噛んだときの違和感などがあれば診察を受けてください。輪ゴムを使った場合は、症状の有無にかかわらず使用状況を歯科医院へ伝えましょう。
参考情報

日本歯科グループ代表
早川 好昭