インプラント体・アバットメント・上部構造の役割
骨の中に入る人工歯根が「インプラント体」、人工歯とつなぐ土台が「アバットメント」、噛む面や歯の見た目を作る部分が「上部構造」です。上部構造には一本分の被せ物や、複数の歯を連結した人工歯などがあります。アバットメントは必要な高さ、角度、材料を考慮して選び、既製品を使う場合と個別に製作する場合があります。具体的な部品の組み合わせは、製品や人工歯の設計によって異なります。
ねじ固定は、歯科医師が人工歯を取り外して点検しやすい方法です
ねじで固定する方法では、歯科医師がねじ穴から人工歯を取り外し、点検や修理を行いやすいことが利点です。ねじ穴は歯科材料でふさぎますが、穴が開く位置によって見た目や噛む面の形に影響する場合があります。また、ねじが緩んだり破損したりする可能性もあります。接着用セメントを使わない方法でも、治療後の点検や噛み合わせの管理は必要です。
セメント固定では、余分なセメントを残さないことが重要です
アバットメントに人工歯を歯科用セメントで固定する方法です。人工歯の表面にねじ穴を作らずに済む場合がありますが、歯ぐきの下などに残ったセメントは炎症の原因になることがあります。そのため、人工歯の縁の位置や、余分なセメントを取り除きやすい形を検討します。修理などで外す際には人工歯を壊す必要がある場合もあるため、治療前に取り外し方や修理の見通しを確認してください。
固定方法は、人工歯の位置や口の中の空間に合わせて選びます
インプラントの位置と角度、人工歯を作るための高さ、前歯か奥歯か、歯ぐきの厚み、使用する材料などを考慮して決めます。ねじ穴の方向を調整できる部品や、複数の固定方法を組み合わせる設計もあります。ただし、部品を変えるだけで骨の不足やインプラントの位置の問題をすべて補えるわけではありません。自分の口では何を重視してその方法を選ぶのか、説明を受けましょう。
固定式の人工歯は、患者さんが日常的に外すものではありません
ねじ固定もセメント固定も、固定式の人工歯を患者さん自身で取り外すことは想定していません。自分で外して手入れするオーバーデンチャーとは別の設計です。治療後は、製品名、固定方法、使った部品が分かる記録を保管しておくと、転院時の情報共有に役立ちます。修理費用や保証の範囲は固定方法だけでは決まらないため、見積もりと医院の保証条件を確認してください。
名古屋駅・名駅周辺で受診をご希望の方へ
日本歯科名古屋は、JR名古屋駅と地下鉄桜通線の国際センター駅から徒歩3分の歯科医院です。名古屋市中村区名駅3丁目のグレンディール8階にあります。専用駐車場はありません。
インプラントの相談では、歯を失った時期や現在の入れ歯・ブリッジの使用状況、服用中のお薬を確認します。手術が適しているか、ほかの治療方法があるかも含めて検討します。
よくあるご質問
ねじ固定とセメント固定では、どちらが長持ちしますか?
固定方法だけで使用できる期間は決まりません。インプラントの位置、人工歯の設計、噛み合わせ、清掃状態なども関係します。それぞれの利点と注意点、自分にその方法を選ぶ理由を確認しましょう。
上部構造が欠けたら、骨の中の人工歯根も交換しますか?
人工歯根が安定していれば、上部構造や部品の修理・交換で対応できる場合があります。まず、どの部分が壊れたのかと、その原因を診察で確認します。
参考情報
- https://www.shika-implant.org/min-implant/faq/
- https://accounts.iti.org/academy/consensus-database/consensus-statement/-/consensus/clinical-performance-of-screw-versus-cement-retained-implant-supported-fixed-reconstructions/1306?recFrom=10801&recFromId=1307
- https://www.efp.org/for-patients/dental-implants/peri-implant-disease-treatment/

日本歯科グループ代表
早川 好昭